今日も引き続き手長神社境内の御柱の紹介。
御柱自体はいたって普通なのですが、祠が独特なものがありました。
周囲に御柱が建っていることは他の神社等と変わりません。
チョッと変わっているなぁと思ったのは石造りの祠の方です。遠目ではよく分かりませんでしたが、近くで見たら「えっ!?」ってなりました。
おそらくもともとは石づくりの柱があったのではないかと思うのですが、歳月とともに壊れてしまったのでしょう。
大抵の場合は別の石材や木材で対処するのですが、ここでは金属製の柱で屋根を支えていました。
どうです?この金属パイプの圧倒的な存在感。
流石にこれは無いんじゃないのか? と思ったのですが、台座に書かれた神社名を見て考えを改めました。
金山神社とあります。
金山神社とは鉱山や鍛冶の神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の二柱を祭神として祀った神社です。
要するに金物を扱う人たちの神様というわけです。
まぁ、それならば鉄パイプという現代の金物で修理しているのだから、これはありなのでしょう。
ちなみに金山神社というと神奈川県川崎市の若宮八幡宮境内にある金山神社が有名です。
先に紹介した御祭神は鉱山や鍛冶の神であると共に性の神でもあり、子授け・夫婦和合・性病快癒を願う人々からも信仰を集めており、子孫繁栄・夫婦和合・性病快癒・安産・下半身の傷病治癒などに霊験があるとされています。
そんなわけで有名なのがかなまら祭です。
グーグル先生とケンカをしたくないのでこれ以上はやめておきますが、方向性こそ違うものの、御柱祭にも匹敵するほどの奇祭です。興味のある方はググってみてください。
手長神社内の金山神社ではこのようなお祭りはありません。たぶん。