墨縄神社の御柱

諏訪大社本宮の脇にある法華寺というお寺からさらに奥へ進み、神宮寺跡へと向かう途中に墨縄神社があります。

f:id:hesocha:20161120184213j:plain

墨縄というとピンとこないかもしれません。墨壺とも呼ばれる材木などに直線を引くための大工道具がありますが、あの道具の墨をむくませる糸が墨縄(墨糸ともいう)です。

つまり、黒縄神社はこういった道具を使う大工やとび職の人の神様というわけです。

 

御柱祭は諏訪にいる氏子みんなのお祭りですが、そうは言ってもあれだけの大木を扱うわけですから安全にお祭りを運営するためには日頃から木材等の扱いに慣れている大工やとび職といったプロに仕切ってもらう必要があります。

そんな御柱祭にはなくてはならない人たちの神様の周りに立つ御柱です。立派でないはずがありません。

お社の簡素さに比べ柱の大きさが印象的です。小宮の御柱の中でもかなり大きい部類になると思います。

社の後方には三の柱と四の柱があります。

f:id:hesocha:20161120185403j:plain

これが三の柱。

高さは調整されていましたが、一の柱、二の柱、そしてこの三の柱の太さは少しずつ差はあるものの、ほぼ同じくらい。どれも大きな柱です。

f:id:hesocha:20161120185525j:plain

これが四の柱。

他の三本に比べ細いですが、樹皮がキレイに向かれとてもキレイです。

 

諏訪大社御柱もそうですが、同じ神社でも柱ごとに特徴があり、その柱を建てた人たちの想いが伝わるようで面白いです。